2023年08月09日
お知らせ
インド大使館主催セミナーに、JITCOからパネリストとして参加しました
2023年8月4日(金)在京インド大使館にて、インド技能開発・人材セミナーが開催され、第2部のパネルディスカッションで、JITCO国際部長がパネリストとして参加しました。
セミナーの概要は以下のとおりです。
第1部 ご挨拶(以下、発言要旨)
| シビ・ジョージ 駐日インド大使 | 
●着任後、24以上の県を訪問してきたが、どの県も人材が必要という話であった。インドには人材の供給力があり、今こそ時が来た。 
●インド人材はすでに欧州、米国、湾岸諸国で活躍しているが、インド人材は年齢層も若く、今後多くのインド人材が日本の継続的な経済発展に貢献できるだろう。 | 
| 武井俊輔外務副大臣 | ●特定技能制度を活用したインド人材の日本における更なる活躍により、日印間の経済関係ひいては人的交流が、更に強化されることを期待。 | 
| 畦元将吾厚生労働大臣政務官 | ●有識者会議における制度見直しの議論においては人材育成に加え、人材確保を目指した新たな制度を目指し検討。人権保護を強化するとともに、希望する人が特定技能に円滑に移行し日本で長く安心して活躍できるよう議論を進めている。 | 
| 高見康裕法務大臣政務官 | ●2022年末時点で、43,886人のインド人が日本に在留しているが、うち1,044人は高度専門職、技能実習が434人、特定技能が120人。今後も優秀なインド人材が日本で活躍することを期待。 | 
| ラジーブ・チャンドラセカール技能開発・起業促進(MSDE)閣外大臣 | ●変化が加速する世界経済において、信頼できる国・人の関係が大事であり、インドと日本の技能・人材の交流は極めて重要。 
●インド国内では、「スキル・インディア」の掛け声のもと、基礎的な教育のみならず技術の習得にも力を入れてきた。 
●インド政府は日本の産業界の協力を得て、技能訓練のハブ施設を作り、日本の産業界で必要とされる技能を身につけた、即戦力となる人材を提供できるよう尽力していく。 | 
第2部 パネルディスカッション1 ~二国間協力の強化~
モデレータ:インド工業連盟 ソーガタ・ロイ・チョードリー氏
以下、パネリストからの発言要旨
| シッキム州政府 カルマ・ボンポ氏 | 
●シッキム州をはじめとする北東部には、介護や接客などの分野に労働力送出しの潜在力がある。民間部門とともに技能開発を促進し、送り出しをしている。 | 
| 公益財団法人 国際人材協力機構(JITCO) 松富重夫常務理事 | ●送出国の多角化は日本のみならず世界全体の動き。出稼ぎ労働者の母国への送金額は、直接投資や政府開発援助の総額を超える規模までに拡大している。 
●送出しを増やすためには、下記3点がポイントとなる。 1点目、高度人材のみならず、中・低技能労働者も送り出せる用意があることをアピール。 2点目、商談などのビジネスチャンスを増やすこと。JITCOもセミナー等を通じ積極的に協力していきたい。 3点目、日本語教育の充実。技術も大事だが、日本で働くうえでは、日本語も重要である。 | 
| 独立行政法人 国際協力機構(JICA) 小井出聡太氏 | ●インド国内における技能実習、特定技能の研究の中で指摘される課題は、関係者の技能実習・特定技能制度に対する理解度の不足と日本語学習機会の不足が挙げられる。課題解決に向けてNSDCや関係当局への情報提供などでの協力を検討。 | 
| インド電子分野技術評議会 アビラシャ・ガウル氏 | ●ITやエレクトロニクスの分野ではすでに多くのインド人が日本に在留しているが、スキルのある技術者も今後増えていくことを望む。 | 
第3部 パネルディスカッション2 ~日印間の労働力の流動性と今後の展望~
モデレータ:インド工業連盟 パプナ・チョープラー氏
以下、パネリストからの発言要旨
| 日本エドゥテック クリシュナ・ナラヤナン氏 | 
●2018年にインド人技能実習生の第1期生を送り出した。 
●インド人は、日本語能力は高いといわれるが、日本語ができる人数自体はまだ少ない。今後送出しを増やすためには、日本語試験の受験機会の拡大が求められる。
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| 一般社団法人 国際人材生活支援機構 森本幸一郎氏 | ●介護業界では、人手不足は明らかで、外国人がいないとなり立たない。現地で実際の介護を教えて即戦力になるような人材を育成していく。 | 
| 一般社団法人 国際人材機構 村長人之氏 | ●建設業界では、現場での安全衛生を考えると日本語能力が極めて重要だが、加えて、日本人の考え方で仕事をすることや、体力も求められる。 | 
| 協同組合FUJI 吉國雅仁氏 | ●インド人技能実習生の第1期生を受け入れた実績がある。 
●実習生に求めることは、日本人のようにマニュアルどおりにきちんと仕事をすること。
 
●今後のことを考えると、トラブルがあったときに、ワンストップでサポートしてもらえるような機関(大使館等)があると安心して受け入れできる。
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- 挨拶するシビ・ジョージ駐日インド大使
 
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- パネルディスカッションの様子
 
セミナーの様子は下記でご覧頂けます(インド大使館のYouTubeチャンネルに移動します)
https://www.youtube.com/watch?v=uuX08V1k844
(参考)日本語字幕の表示方法:YouTube動画右下の字幕マーク(歯車の左隣)をクリック→歯車マークを押して自動翻訳から日本語を選択。
本件に関する問合わせ先
国際部国際第二課03-4306-1151
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