2025年06月
傷を負った女性を採用し通院もサポート。実習生から届いた感謝の手紙
監理団体:東京中小企業海外業務開発促進協同組合 実習実施者:株式会社厚岸マルスイ
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2022年12月、株式会社厚岸マルスイはインドネシアで実習生の採用面接を行いました。候補者のうち、表情が生き生きとして、数学テストの点数もよかったデノクさんを採用することに決めました。ただ彼女には、過去の大事故による足のケガがありました。
デノクさんは今から10年前、父親が運転するバイクの後ろに乗っていて交通事故に遭い、父親は亡くなり、彼女は左足が車とバイクに挟まれ左足側面の肉がなくなってしまいました。直ぐに病院に行き治療しましたが、皮膚と肉が再生されず、骨が常に見える状態になってしまいました。インドネシアの病院では、時間が経てば再生されると言われましたが、10年経っても再生されることはありませんでした。
採用担当者は彼女の事情を把握した上で、日本で実習しながら足の治療をすればいいと考え採用しました。
2023年7月、デノクさんは技能実習生として来日しました。彼女はその後も努力を続け日本語勉強も頑張り、来日1年後には日本語能力試験3級に合格しました。足のほうも自身の皮膚移植により完治しました。
日本で足の治療をしながら実習をすることを快諾してくれた実習実施者と、複数回にわたる通院への引率をした組合に対し、彼女から手紙が届きましたので紹介いたします。
<以下手紙内容>*********************************
私は、厚岸マルスイのデノク・ユリアンティと申します。22歳で、インドネシア出身です。
私は日本へ行くという選択はとてもよかったです。なぜなら、日本の技術や日本人のサービスは非常に優れていると感じているからです。
私が日本に来た理由の一つは、働いたり学んだりすることだけではなく、10年前の事故で負
った足のケガを治すためでもありました。日本なら、そのけがを治せるかもしれないと思い、その期待通りに、今では足の状態がかなり良くなりました。
日本に来る前、私は左足のふくらはぎに大きなけがを負い、今でもその傷跡が残っています。そのような状態にもかかわらず、私を受け入れてくださる会社に出会うことができ、本当に幸運だったと思っています。
インドネシアの日本語学校で勉強していたとき、学校の先生が私のケガのことを知り、「将来働くときに、周囲の方々に迷惑をかけるかもしれない」と心配しました。しかし、会社の皆様や組合の皆様のご理解と温かいご配慮のおかげで、私は今の会社で働く機会をいただくことができました。
インドネシアにいたときにも、何度も病院で診察を受けましたが、なかなか良くなりませんでした。ですが来日後、釧路の病院で診察を受けたところ、とても丁寧で安心できる説明や対応をしていただきました。初めての診察の際、医師から手術を勧められましたが、そのときはお金がなかったことや、手術に対する恐怖もあって、手術を受けることは断りました。その代わり、2カ月に1回の定期検査を受けることにしました。
1年間の通院と治療の結果、傷の状態は良くなり、医師から再度、傷をきれいに治すための手術を勧められました。今回はその提案を受け入れ、手術を受けることに決めました。手術後は2週間入院しましたが、足の状態はみちがえるほど良くなりました。
このような状況の私を信頼し、何度も機会を与えサポートしてくださった組合や会社の皆様、心より感謝申し上げます。私にとって日本は、「夢を叶える場所」であり、「人生を変えてくれた場所」です。この出会いとご縁を、一生大切にしていきます。
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- デノクさん
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- 面接合格後の写真(11番がデノクさん)
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