1. トップ
  2. ニュース・お知らせ
  3. 地域情報交換会開催報告(東京・水戸駐在共催)

ニュース・お知らせ

地域情報交換会開催報告(東京・水戸駐在共催)

 2022年2月9日、ウェビナー形式(当機構本部会議室(港区芝浦)から配信)にて、外国人在留支援センター(FRESC/フレスク)の活動内容を中心に「多文化共生社会の実現に向けて」をテーマとして、出入国在留管理庁の担当者に講演いただきました。

また技能実習生に対する日本語教育を中心とした取り組みについて、2つの監理団体より事例紹介をいただいた上で、当機構の日本語教育支援に関する支援内容の説明やセミナー等の案内を行いました。

    東京中小企業経友会事業協同組合の宗村代表理事(写真中央左)
    協同組合ケアサポート瑞穂の木村理事(写真中央右)



当日の「チャット」による質疑応答(一部抜粋)は以下の通りです。
Q:監理団体からの相談であってもFRESCに相談に乗ってもらえるのでしょうか。
    機構・入管・労基などあちこちに確認が必要な事案が発生することがあり、困ることがあります。
A:入管・労基・法テラスなど一度に対応できますので、事前に電話で問い合わせて来訪するなどしてください。
Q:現在新型コロナワクチンの罹患に関する母国語支援はありますか。
A:フレスクヘルプデスクで日本語含め18言語で対応しています。

また当日は、参加された監理団体様より、「手を挙げる機能」にてご発言もいただきました。


監理団体の立場から、やさしい日本語の必要性について意見を述べさせていただきます。
私どもは主に建設分野を扱っている監理団体で、私は実習生の日本語フォローアップ勉強会を2か月ごとに工夫しながら運営しています。
外国人の実習生が仕事をしながら日本語学習のモチベーションを持ち続けるのは難しいと感じています。しかし、中には企業と実習生のコミュニケーションがうまくいっているケースもあります。そういった企業には共通点があります。いずれも実習生との日本語キャッチボールがうまく、やさしい日本語を使っています。
私は日本語教師の資格を持っているので、実習生とはティーチャートークで話します。そういう企業はティーチャートークを知らなくても、自然に身につけて実践しています。
ある企業の事例です。最初の実習生受入れにあたり、実習生の母国語を勉強しましたが、すぐに挫折しました。そこで視点を変えて、日本人側が実習生の理解しやすい日本語で歩み寄ったところ、改善したそうです。その結果、実習生も日本人もお互いに関心を持つようになり、実習生も日本語を自然と使うようになりました。
実習生が日本語を学ぶ労力より、はるかに小さな労力で日本人がやさしい日本語を覚えれば、外国人とうまくコミュニケーションをとれる可能性が大きく広がります。
要望としては、JITCOさんの「わかりやすい日本語セミナー」をブラッシュアップしてほしい。今後は、使える人をもっと増やすため、わかりやすい日本語を教える人を養成するセミナーを実施してほしいと思っております。メソッドが確立していない部分もありますが検討してほしいです。
また、入管の「在留支援のためのやさしい日本語ガイド」にも新しい知見をとりいれてほしいと思っています。
個人的な意見としては、いずれ「やさしい日本語」が公教育の中に取り入れられて、老若男女日本人なら誰でも使えるようになればと考えています。


東京・水戸の両駐在事務所では、次年度も魅力あるテーマで情報交換会を開催していきたいと思っておりますので、ひきつづきどうぞよろしくお願いいたします。

一覧に戻る

賛助会員入会のおすすめ
賛助会員の皆様には他にも多数の行き届いたサポートをさせていただきます。ぜひご入会ください。

入会特典詳細、入会方法の詳細はこちら

PAGETOP