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バックナンバー(2005年度)

事例7 日本語教育への取り組み(協同組合焼津水産加工センター)


  静岡県の協同組合焼津水産加工センターでは2001年に研修生の受入れを開始し、これまで193名が傘下企業10社の下で研修・技能実習に励んできました。現在は116名の研修生・技実習生が水産加工技術を学んでいます。
  当組合では、研修生・技能実習生が日本の生活に早く適応できるよう、焼津市日中友好協会主催のイベントや同市オータムフェスタ、ボランティア活動や月1回の町内会の会合への参加に見られる地域住民との交流、「中国研修・実習生協同生活指導ガイドライン」の作成、月1回の部屋毎の抜き打ち衛生チェック及びポイントの高い部屋の居住者の表彰等、様々な取り組みを行っていますが、その中でも特筆すべきものは日本語教育であると言えます。
まず、毎月1回の勉強会の際に日本語テストを実施し、全員が3級・2級といったようにレベルごとに分かれ受検します。問題は、インターネットの日本語学習のホームページや市販の問題集を参考に組合職員が作成しているそうです。
また、本テスト終了後には日本語スピーチコンテストを開催しています。これは、大勢の人の前で意思表現を行うことで、話す力とともに度胸をつける訓練として2005年の夏頃から実施しています。発表者は毎回3人程度で、発表前には職員が原稿の添削を行っています。これまでに披露されたスピーチの主な内容としては、「私のふるさと」、「私の母」といったテーマの他に、帰国予定の技能実習生に向けたメッセージがありました。


日本語テストの様子


日本語スピーチコンテスト

最近では、上記の他に日本語の歌の練習を勉強会のプログラムに取り入れました。毎月1曲を覚え、帰国するまでの3年間で36曲歌えるようになることが目標とのことです。練習曲は研修生・技能実習生にも馴染みの深い現代ポップスやクリスマスの曲を選んでいます。 また、組合 発行の「研修生の友」においても、日本文化の紹介や研修生・技能実習生の声とともに日本語 の問題を掲載しています。


歌の披露

さらに、当組合では、送出し機関と提携し、日本語検定の合格者に対する報奨金の贈呈等を通じて、日本語修得を積極的に奨励しています。その結果、2004年の受験者71名のうち、3級:9名、2級:10名、1級:2名の合格者を輩出するという快挙を成し遂げました。

組合の研修生受入室室長を務める楊さんにお話を伺ったところ、「研修生・技能実習生にはそれぞれ個性があり、必ずしも組合の指導方法が彼等全員に合う訳ではないので、日々試行錯誤をしていますが、以前より日本語修得に真剣に取り組む者が多くなったように感じられます」とのコメントがありました。

2005年12月に実施された日本語検定試験は61名が受検したとのことですが、試験の合否に関わらず、組合職員と研修生・技能実習生自身のこれまでの努力は、技術・技能の修得の面だけではなく、彼等自身の成長という意味においても良い結果をもたらすことでしょう。