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バックナンバー(2005年度)

事例2 技能修得推進に工夫を凝らす(明正工業株式会社)


 明正工業(株)は産業プラントの設備診断・メンテナンス・建設を主にした工事会社で、1996年に外国人研修・技能実習制度に基づく研修生の受入れを開始後、現在まで14名の中国人研修生・実習生を受入れており、現在、1名の研修生と3名の技能実習生が配管職種・プラント配管作業に従事しています。
 人見会長は人が財産であるとの理念のもと、能力体系、能力効果に基づく人材育成に力を入れながら、『永遠に存続させる』という夢と、『安全は全てに優先する』をモットーに、技能実習生に対しユニークな手法で技能修得を推進しています。

 同社は本職種の技能修得を効果的にするためには、「図面の読み取り能力」が必須であると考え、仕事を終えた後も宿舎において図面の読み取りを常に勉強するよう指導しています。ある程度理解力が備わってきたら、図面の読み取りに加え、「材料取り」から「完成」までの工程を自分で考えるよう個別に課題を与え、個人別ミーティングの機会を通じてより確実な工程が導き出せるよう指導しています。技能実習生の個々の能力に違いがあることから、技能の修得度合の「能力体系表」(写真参照)を作成し、修得度合いや、技能実習生が伸ばしたいと希望する分に応じた個別指導を行っています。


劉君の技能修得度合チェックシート


図面の読み取り指導を受ける劉君



 「能力体系表」により、指導する側は指導すべき項目とそのレベルが把握でき、また指導を受ける実習生にとっては、各作業についての自己の技能レベルが解り、次のステップへの目標がはっきりとつかめます。この「能力体系表」に基づき、技能実習生別に定期的なミーティングを行い、彼らの「希望を尊重」しながら次の目標を設定していることは、個々の能力を、「やる気」を引き出しながら伸ばしていく非常に優れた方法と思われます。


業務に励む劉君

 

日本に来て1年8ケ月の研修・技能実習を経験した劉樹峰君は、 『私は中国でも同じような職種で働いていました。日本に来て一番驚いたのは、道具と材料が非常に優れていることです。日本の夏は湿気が多く仕事場の温度が高いので大変でしたがもう慣れました。中国では学べない技術や技能を学べて大変大変嬉しいです。日本語も大分上手くなりました。明正工業で勉強したことを活かして中国に帰って自分の会社を作るのが夢です。』と言い、技能修得に励んでいます。