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バックナンバー(2005年度)

事例1 集合研修を通じ地域住民との交流プログラムを取り入れ
(山陽テクノ協同組合、フォー・ユー協同組合)


広島県福山市の山陽テクノ協同組合及び岡山県笠岡市のフォー・ユー協同組合はともに縫製職種において研修生の受入れを行っており、今年で受入れ8年目を迎えます。
 山陽テクノ協同組合は2004年より、フォー・ユー協同組合は今年6月より、それぞれの事務所から1時間半程離れた広島県神石郡神石高原町永野に位置する「ながの村」を集合研修施設として利用しています。当該施設は、簡易宿泊施設としての機能のほかに、地域住民の交流の拠点としての機能を持っており、同施設内では毎年地元の祭りや行事等も行われています。2004年に研修生向けに施設の貸出しを開始して以来、研修生への贈呈用の手鞠作りサークルが高齢者の間で発足する等地元の活性化に繋がっているとともに、同地域の集合研修が研修生達本人にも好影響をもたらしているようです。
 これまで、山陽テクノ協同組合及びフォー・ユー協同組合の集合研修では、受入れ機関または送出し機関職員による講義が中心で、施設職員との交流や地元住民との交流は活発ではありませんでしたが、永野地域の施設職員、地元の青年会及び長寿会の提案に応じて、集合研修のカリキュラムに地元住民との交流会や当該地域の郵便局職員、警察官、「ながの村」施設長の土屋村長等が担当する講義を取り入れました。また、交流会におけるスピーチ(各会2~3名ずつ)や日本語の歌の披露等、研修生が日本語を話す機会を設けるようにしました。その結果、研修生の日本語能力や日本の生活への適応の面で良い影響が見られるようになったとのことです。

(左:地元長寿会との交流会、フォー・ユー協同組合 
右:郵便局職員による講義、山陽テクノ協同組合) 

山陽テクノ協同組合の高橋さんによれば、「研修生の中には、母国中国で反日教育を受けた者も少なくありませんが、集合研修を通じて施設職員や地元住民と交流の時間を多く持つことで、日本人に対して好感を持つようになるとともに、受入れ企業での研修開始後も早い段階で日本人従業員に心を開くようになっている」とのことでした。また、同組合で通訳を兼ねる高尾さんは、「施設職員や地元住民との交流の結果、日本語修得の必要性を強く認識し、それぞれの受入れ先に戻った後も日本語学習に熱心に取り組んでいるようです」とコメントしています。さらに、フォー・ユー協同組合の茂見事務局長も「別の施設で集合研修を受けていた研修生と比較すると、永野地域で集合研修を受けた研修生の方が日本語の上達が早いように思えます」と評価しています。



 地元住民との交流の時間を多く取り入れた集合研修は研修生にも好評で、「言葉の障害はありましたが、彼ら(地元住民)はとても親切でした。全然しらない者同士という感じはありませんでした」、「交流会は最も忘れられないものとなりました。私はながの村で過ごした日々を一生忘れられません」等感激のコメントがながの村に寄せられています。

(研修生からの感謝状及び作品、山陽テクノ協同組合)

研修生それぞれの受入れ先が永野地域より遠いため、集合研修修了後に同地域に足を運ぶことは難しいようですが、研修生と施設職員、地元住民との交流は続いており、研修生より手紙、感謝状及び作文の送付や手作り餃子の贈呈等が頻繁にあるとのことです。
また、組合による傘下企業の監査の際には土屋村長も同行し、研修生及び技能実習生を激励しているそうです。
永野地域での経験を通じて、山陽テクノ協同組合及びフォー・ユー協同組合の職員一同地元住民との交流の時間が研修・技能実習の成果にもたらす影響を強く認識し、現在はより効果的な集合研修の実施に向けて、内容の充実化を図っています。




(研修生による感想文、フォー・ユー協同組合)