バックナンバー(2004年度)
事例8 日本語習得に工夫を凝らす(日本電産シバウラ株式会社)
企業単独での受入れを行っている日本電産シバウラ株式会社では、研修・技能実習を効果的なものとするためには、十分な日本語の能力が欠かせないと考えている。指示や指導の内容を的確に理解すること、分からない点について質問をすること、そのためには日常生活に支障をきたさないだけでなく、より高いレベルでの言語能力が必要となるためである。中国での派遣前研修ですでに4ヶ月に亘り約100時間の日本語研修を終えて日本にやってくる研修生達はすでに基礎的な日本語の力を身につけてはいるが、学んだ知識が衰えないように、そしてそれにより磨きをかけるために、同社では日本語習得に工夫を凝らしている。
研修生・技能実習生の滞在期間中、毎週火・木曜日の朝に1時間程度の日本語教室の時間を設け、日本語研修を担当するスタッフにより独自に作成された教材を使用することで、研修・技能実習に必要な用語や知識も盛り込み、教室の外ですぐに活かすことが出来るようにしている。実際の作業と日本語の学習が密接に結びついていることを自覚してもらうことで、より高い効果を得られる。毎回各自に作文発表を課すなど独自の運営を行なった結果、研修生・技能実習生達は大きな成長を見せている。


毎週二回開かれる日本語教室での授業風景
研修担当の佐藤次長は「研修生・技能実習生には、在留中にそれぞれの技術・技能を身に付けるだけでなく、日本の文化や当社の風土を理解して帰国して欲しい」と熱く語る。
「日常生活をしていく上でも、研修・技能実習で成果を上げるためにも日本語は不可欠ですが、どちらか一方だけでは、生活のバランスが崩れます。人とのふれあいも技術・技能の修得も同じくらい大切です。楽しく、明るく、元気よく、毎回自分でも内容を見直しながら、手探りで授業を行なっています。皆が良い想い出を持って帰ってもらいたいですからね」とは日本語教室を担当されている小川先生の弁。季節はずれの名残雪に覆われた教室には研修生たちの明るい笑顔が溢れていた。

研修生による作文

独自に開発した教材




