バックナンバー(2004年度)
事例7 中国での新たな産業を支える帰国研修生たち(関東クリーニング協同組合)
関東クリーニング協同組合では、1991年より毎年研修生の受入れを行っており、既に1,000名近い研修生にクリーニングの技術・技能の指導を行ってきた。
かつての中国では、洗濯物をクリーニング店に出すということはあまり一般的ではなく、産業としてのクリーニング業があまり成長していない大きな理由であった。
しかし同組合では、将来中国においてクリーニング業が巨大な経済市場となることを見越し、日本式の経営管理やサービスのあり方、そして確かなクリーニングの技術・技能や知識を伝えるために研修生の受入れを開始した。現在の仕組みでは1年間の研修となっているが、研修生たちは着実に技術・技能を身につけ、帰国後大いに活躍している。
現在、中国各地の工場で管理指導にあたっている人材の多くは、同組合で研修を行った方達である。送出し企業からの信頼も厚く、「日本で研修をした人は頼りになる」ともっぱらの評判だ。
復職後、日本での経験を元に独立・起業する帰国研修生も多い。2004年2月に帰国した高 巧珍さんは5ヶ月後、自らの店を構えた。中国のフランチャイズ・チェーンに加入し、得意客もついている。将来はもっと店を大きくしたいと考えている。

高さんのクリーニング店

日本で学んだ技術を活かす
同期の張 聚国さんも10月に自分の店を開き、日本の国花である「さくら」にちなんで桜花洗衣と名付けた。テレビでも取り上げられたことがある話題の店で、現在は事業拡大のために取次店を探している。

張さんの桜花クリーニング店
オリンピックの開催も控え、経済成長の波に乗る中国で、今後クリーニング業の需要が高まることは疑いを容れない。その新しい産業の地平を切り開いていくのは、日本で技術・技能を学んだ帰国研修生たちである。




