バックナンバー(2004年度)
事例3 日本語スピーチコンテスト(協同組合フレンドニッポン)
協同組合フレンドニッポンでは、日本語教育に大変力を入れている。送出し国であるフィリピンに日本語学校を開設し、現地で行う約4ヶ月間の事前研修を独自のカリキュラムと教材を使って実施している。
「日本語が完全に理解出来る状態で日本にやってきてくれること、研修・技能実習が実り多いものとなるためにはそれが理想的なのです」常務理事の冨川氏はそう語る。
入国時の集合研修でも専属の教育スタッフが熱心に指導にあたっている。日本にいる間だけではなく、帰国してからも必ず役に立つ日本語を身につけさせたいという熱意は、研修生・技能実習生にも伝わっている。昨年は300名を超える研修生・技能実習生が「日本語能力試験」((財)日本国際教育支援協会実施)に挑戦した。
そうした中で、継続的に日本語学習に対する励みとなるものはないか、と企画されたのが「日本語スピーチコンテスト」である。組合が年4回発行している研修生ニュース『Tayo!』を通じて募集を行い、スピーチ原稿を募った。約1ヶ月の応募期間の間に20近い作品が寄せられた。作品のテーマも「3年後の私」、「日本に来てびっくりしたこと」といったユニークなものから、「日本と母国の生活文化の比較」、「日本での研修生活」など多岐にわたっている。
今年1月10日(成人の日)に東京の会場でコンテストは開催された。審査は「日本語の正確さ」、「発音・アクセント」、「表情・態度」、「創造性・個性」、「説得力」、「好感度」の6分野で評価を行う。審査員は口々に「甲乙がつけがたい」と漏らした。それほどに高い日本語能力を発表者は身につけていたのである。
14名の発表が終わり、最優秀賞に輝いたのは入国してまだ9ヶ月しか経っていない研修生だった。一生懸命に練習をした成果が認められた。その他5つの賞が用意され、表彰が行われた。賞から漏れた参加者は「来年もまた挑戦したい」と強い意欲を見せた。
「学ぶ意欲、それを失わないようにしてあげることが何よりも大切です。来年はもっと素晴らしいコンテストを目指します」スタッフもまたその思いに報いたいと考えている。
協同組合フレンドニッポンではこの日本語スピーチコンテストを今後も継続して開催していくという。

発表者全員で記念撮影




