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最優秀賞 『私は進歩する』

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株式会社ナガエ

エドアルド・カルカソナ・ミオネス
CARCASONA EDUARDO MIONES
(フィリピン、技能実習生、金属プレス)

 私はレイテ島で生まれ、カルムナカビテで仕事をしていました。E.C.ダイカストという会社です。いまは 日本のナガエアートアンドテクノという会社で働いています。
 E.C.ダイカストは、アルミのガスメーターを作る会社で、問題は不良率が高かったことです。
 その欠陥は、部品のほこりとか、ムラとか、さびとか、酸化とか、反りとか、水残りとか油残りとか、変形などです。
 私がいたとき、不良率は20%くらいでした。5つのうちひとつが不良品ですから顧客からクレームがきます。クレームは当然のことだと言えるでしょう。私はきちんと仕事をするよう心がけました。しかし不良率は変わりません。みんなもまじめに仕事をしています。でも5つにひとつに問題があります。そのころから私は「日本」を意識し始めました。
 日本のイメージは技術先進国です。日本の製品は他の国のものより、私の国フィリピンのものより、ハイクオリティです。
 日本の技術はどこがちがうのか。面接を受けて日本語を勉強して、私は日本へ来ました。
 今ナガエで毎週2時間不良品をチェックしています。ほこり、ムラ、さび、酸化、反り、水残り、油残り、変形、そしてたばとりです。不良率はたった1%前後です!
 ナガエの工場で作るものにはほこりがつきません。なぜならほこりがないからです。私たちは、毎朝そうじをしてから仕事を始めます。仕事のあと、またそうじをします。仕事をするときの服はいつもきれいです。私が感心したことは、ゆかにちいさなごみが落ちていたときのことです。
 課長は立ったまま「おい、きちんとそうじしておけよ」とは言いませんでした。そのかわり、しゃがんで自分でごみをひろって捨てました。日本ではボスもすぐにごみをひろいます。だから部品に、ごみやほこりがつくひまはありません。
 私は最近、機械とロボットの操作を勉強しています。プログラムも勉強しています。
 日本に来てから2年たちました。いまは生活にもすこしよゆうがあります。家族にお金を送りました。日本語で歌がうたえるようになりました。ときどき日本のお酒やビールを飲むこともできます。
 私は2007年の2月まで日本でがんばるつもりです。ふるさとに帰ったら E.C.ダイカスト会社でまた働きたいです。目標は「改善」することです。顧客を満足させるすぐれた品質のものを提供します。
 フィリピン人はものを作るのは上手です。作ったあと、ほこりがつかないように、変形しないように、工場内を「改善」したいです。そして「上に立つものは ごみなど拾わない」という人々のいしきも「改善」したいと思います。それが私の考える「進歩」です。

受賞の喜び

 まず、最初に、私にこんなにすばらしい賞をくださった主催者の皆様にお礼をいいます。私の作文に最高の評価をいただき本当にありがとうございます。私はこの受賞で大きな刺激を受け、自分の能力・技術をもっと伸ばさなければならないと思いました。
 次に、株式会社ナガエと協同組合テクノ・トヤマに感謝します。今まで約3年間の研修期間中、陰となり、日向となって、私を支援して下さいました。おかげさまで、私は日本ですばらしい教育・指導を受けることができました。また、遠くはなれた場所から、ずっと私を支え続けてくれた家族に感謝します。私の家族は、きっと私のことを自慢に思っていることでしょう。
 最後に、この栄光を私にお与えくださった神様に心から感謝します。
 フィリピン、バンザイ!