最優秀賞 『叱られる内が花』
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株式会社シー・アンド・エム ディディック・スティア・ブディ(技能実習生) |
私は、研修生として在日しているインドネシア人で、ブディと申します。
大学を卒業後、事業家を目指して自分で小さな会社を作りましたが、自分や家族の将来を考えると、満足できるものではありませんでした。「これから、どうしようかな」と悩んでいたとき、「日本研修生募集」という政府の広告を見て、ぜひ日本に行きたいと思いました。諦め切れずに、「ここは一念発起」、「これに挑戦してみよう」と決心し、受験することにしました。いよいよ本試験です。まじめに努力したので、体力・学科・面接のいずれの試験も無事パスしました。
今、日本ではメッキの会社で研修していますが、ここは、仕事が忙しいだけではなく、日本語の指導も厳しい会社です。つまり、仕事と勉強、両方とも頑張らざるを得ません。
1年ほど前、私は、日本語能力試験3級に合格しました。その後、勉強を続けるかどうか迷いながら、毎日を何となく過ごしていましたが、内の会社の日本語の先生は会うたびに、「日記は?」「勉強は?」、そして「勉強したくない研修生は国へ帰れ!」と言い、叱られました。あまり毎日叱られるので、ある日、つい、先生の前で泣いてしまいました。というのは、私の気持ちを日本語で説明できなくて、残念だったからです。
しかし、もっと上達するには、1600の漢字の暗記と2級の文法を勉強しなければならないし、日本語の文章を読む練習もしなければなりません。
でも、この時、実力なしには何もできないことに気付きました。また、せっかく日本にいるこの機会を生かさなければと思い、2級合格を目標に勉強を続けることを決心しました。
国の家族たちも、「ガンバレ、ガンバレ!」と受話器から励ましてくれました。
それからは、いろいろ工夫をしました。言葉や漢字を小さいカードに書いて、部屋や台所など寮中のあらゆる所にそれらを貼り付け、いつでも目に飛び込んでくるような環境を作りました。そのおかげで、少しずつ、漢字に対する恐怖心もなくなり、いまではすっかり身につくようになりました。そして、昨年2級試験に合格することができたので、嬉しい限りです。引き続き、一生命頑張って、全力を尽して、今年は、1級合格に挑戦するつもりです。
先生は、問題点の指摘や、資料の提供など、惜しみない助言を、私に、与えてくださいました。おかげで、2級合格もできたのだと身にしみて感じており、先生に深く感謝しています。この気持ちを忘れずに、これからも、しっかりと勉強を続け、先生の期待にお応えしたいと思っています。
受賞の喜び
8月16日当社はお盆休み明けでした。その日に私の職場ではメンテナンスが行われて、機械を直している最中に、総務部長が「ブディ男!」と言いながら、JITCOの作文コンクールの受賞通知を見せて下さいました。「アラ!私の名前が書いてあります!あっ、最優秀賞だ!部長本当ですか?」と言いました。それを見て私は言葉で言い表せないほど喜んで、体が麻痺したような気持ちで、一杯でした。
当社は厳しい指導の元で育ててくれた部長、その裏で優しく生活の面での指導に力を入れていた先生方、そのような中で会社の皆さんはいつも温かい気持ちで真心のこもった激励の言葉で私を応援して下さったからこそ、今日の私が最優秀賞を受賞できたことは私の大きな誇りなので、生涯忘れられない素晴らしい経験になったのだと痛感しております。誠に有難うございました。





